高野山旅行
かつて、最澄が空海に「密教の経典を貸して欲しい。」と申し出たことがあったらしい。
その時に空海は、「密教は、修行と伴わなければ修められない。」と言って断ったとか。
読むだけではダメで、体験してこその密教。
まさにそれを感じた、高野山訪問。
高野山。
言わずと知れた、真言宗の開祖空海が開いた、真言宗の本山。
真言宗自体は幾つか宗派に分かれているけども、高野山は、今は高野山真言宗の総本山になっている。
まぁ、こまかいことは置いておいて、ウチの菩提寺が真言宗(宗派違い)なことや、観音巡りしたことや、まぁ、色々あって、ずーっと行きたかった場所。
リフレッシュ休暇の取得日を決めて、前半の輪行旅行はともかく、残りどうしようかと、あまり悩まず、思い切って高野山へ行くことに。
せっかく行くのだからと、決めたのは三つの目的
宿坊泊
阿字観体験
ご写経
をすること。
とてもよい体験ができた。
- 出発
機動力を考えて、リュックサック移動。数年前に買ったミレーELEVATION 30 LD。間違えてレディースモデル買ってるし。店員教えてよ。。。
所沢から高野山までは、順調に移動しても約6時間かかるらしい。遠すぎ。
いつもの出勤とほぼ変わらない時刻に出かけるが、今日は徒歩と電車移動。出かける方向も反対。
山手線の通勤満員電車なんて、久しぶりに乗った。向かいに立ってた女性にヒジテツ入れてしまった。ごめんなさい。
品川から新幹線乗車。
新幹線に乗ったらビール飲むのが正義。
道中に高野山を予習アゲイン。
新大阪
地下鉄御堂筋線で、なんばへ移動。
お昼ににしんそば。
なんばから、南海電鉄特急「こうや」で移動。
終点が近づくと、高野山に関する解説が、日英2か国語で始まる親切な特急。
特急の終点、その名も「極楽橋」
ここから、ケーブルカー。斜面急すぎ。
到着。高野山駅。
さらにここから、バス移動になる。
高野山までは、路線バスかタクシーか徒歩移動。車があれば自家用車移動できるけど。
バス路はバスしか乗り入れできない道なので、今回は必然的にバスを選択。
徒歩は大きく遠回りか、山越えかな?
この時バスの行き先は「奥の院」行き。どのバス停がドコに近いのかも把握できていないまま、とりあえず飛び乗る。この時すでに午後3時過ぎ。
バス道中、「このままだど一日移動で終わる。宿坊に行く前に、一箇所でも回りたい。」と思い、地図を眺めて途中のバス停で下車。
高野山真言宗総本山金剛峯寺。
いきなり奥の院に行くのは、まだ早い。心の準備ができていない。このまま宿坊に行くのも味気ない。ということで、まずは金剛峯寺を選択。バス停から近い有名所というのが主な理由ではあるが。
こうやくん
5年後に控えた、高野山開山1200年記念のイメージキャラクター。最近の例に漏れずゆるキャラ。
主殿に上がり、拝観の受付をする。
ここで、諸堂共通拝観券(7カ所、2日間有効、2000円)を買うか、それぞれ買うかを選択。
その時の話で、もし、一ヶ所でも行かないなら、別々のほうが得とのこと。
しきりにこっちを勧められたのは、一日で7カ所回るのはスケジュール的に厳しいのと、俺の到着時間が遅かったせいで、全部回るの無理と思われたらしい。
結局損全部は回れなかったんだけども。
それと、今回の訪問用に新しい御朱印帳ゲット。
準備完了で、拝観開始。
別殿。は写真撮影禁止。
奥に、弘法大師と両界曼荼羅の掛け軸がある。
お茶がいただけるので、ちょっと休憩。
なんと、、、トイレの間にも真言を唱えなさいと。すべてが行。
書院の前にある、蟠龍庭。雌雄二頭の龍が潜んでいる庭。
同じ一角に、かつて天皇や上皇が使用された謁見の間やご休憩所もある。
ぐるりと順路を回ると、真然廟がある。
弘法大師の甥、真然大徳僧正の廟だそうで。
ここもすでに聖域だ。
台所。今でも重要行事の際に使うって。何人分のメシ作れるのか。
釜が3つ。でかすぎ。
主殿。
屋根の上に、水を貯めた桶が置いてある。
火災の際に延焼しないように、使われたらしい。置いてあるからには効果あったんだろうなぁ。
金剛峯寺をあとにして、宿坊めざす。
「高野町高野山」という住所から、当たり前だけども、そこには町があるわけで。
小学生が黄色い帽子にランドセルで走り回り、郵便局があり、普通の生活をしている人達がいる。
結局は寺院の町なんだけど、これまでに行った、どことも違う感じ。不思議。
宿泊は、不動院というお寺へ。
さっくりと案内され、部屋で宿帳記入。ひとしきり説明を受ける。
あんまり普通の旅館や民宿と変わらん。
違うことといえば、朝の勤行出るかどうか?その時にご祈祷するかどうか?
予約していた、阿字観とご写経について、説明がある。ことくらい。
することも無いので、さっさと入浴し、食事を待つ。
ちなみに、酒も飲める。
とかく仏教というと酒ダメだ。生臭だ。
とか言われるけども、「知恵の湧く湯」という意味で「般若湯」として飲める。隠語だけど。
そして、飲みすぎがいけないのは変わらないけども。
ちなみに『般若』は般若心経のあの般若のこと。知恵っていう意味なのかー。
食事は、どうも宿泊者ごとに個室でいただくようで、一人で書院でいただく。文化財の書院か?
なので、何人宿泊してるかわからん。。まさか俺一人か?
食事を頂いた、書院からの眺め。素晴らしい景色と美味しい料理でした。
風呂と食事が終わると、もうすることがない。
だらだら過ごすのにも限界が来て、夜10時に就寝。
明日は朝から勤行。